【この記事を書いた人】
CLASSIX株式会社 営業/終活アドバイザー
離れて暮らす親や一人暮らしの高齢者に効果的な見守りサービス・グッズの選び方と注意点
「親が高齢になり、離れて暮らすのが不安になってきた」
「口では大丈夫だと言っているけれど、本当は無理しているんじゃないのかな……」
高齢の親と離れて暮らしていると、日頃の様子がわからず、何かと心配ですよね。同居しようにも、状況的に難しい方や、親本人が住み慣れた家で暮らすことを望んでいる場合もめずらしくありません。
しかし、高齢者だけの生活には、さまざまなリスクが潜んでいます。いつのまにか病気や認知症が進んでいたり、犯罪に巻き込まれる危険性もないとはいい切れません。取り返しのつかない事態が起こって後悔する前に、最も近しい存在である子供が対策を講じることが重要です。
そこで本記事では、高齢者に起こりやすい身の回りの危険をふまえ、離れた親の安心な暮らしを守るために子供がしてあげられることを考えていきます。おすすめの見守り方法や選定ポイントも紹介していますので、離れて暮らす親が安全に暮らすために何ができるのかを知りたい方はぜひ参考にしてください。
高齢の親と離れて暮らすリスク
現代は、実家から遠く離れて暮らす方もめずらしくありません。しかし、別居する親が高齢になってくると、次のような問題が出てきます。
- 日常生活の困難
- 急変時にすぐ気づかない
- 病気や認知症の進行
- 寂しさや恐怖感
- 孤独死
高齢の親と離れて暮らしていると、上記リスクへの対応が遅れがちです。高齢者が一人暮らしをする際のリスクについて、くわしくみていきましょう。
日常生活の困難
高齢になると、若い時と比べ、日常生活にさまざまな支障が生じるようになります。たとえば、物が壊れても自分の手では修理できなかったり、ちょっとした家事や買い物などの外出がつらかったりする方も多いでしょう。一つひとつは細かい問題でも、積み重なると重大なリスクになり得ます。
周囲に家族や気のおけない知人がいれば問題ありませんが、一人暮らしの高齢者は、誰にも頼れず生活環境が荒れ果てていくケースも少なくありません。
急変時にすぐ気づかない
発熱や転倒など、高齢者は軽い病気やけがでも命取りになる危険性があります。高齢になるにつれ温度感覚も鈍るため、熱中症にも気をつけなくてはなりません。状態の急変に備え、日常的な声かけや安否確認が必要ですが、一人で暮らしているといざというときに気づきにくい傾向にあります。
本人に注意を促しても、子供に知らせるのをためらう高齢者も多く、周囲が気づいた時には手遅れになっているかもしれません。災害発生時の対処や避難も遅れがちであり、被害の深刻化が懸念されます。
病気や認知症の進行
一人暮らしをしている方が病気になると、自分で対処する必要があります。しかし、自らの病状を正確に把握するのは難しく、服薬管理も困難なため、病気の悪化を招く危険性が高いでしょう。
また、一人暮らしの高齢者は人との交流が減少しがちなことから、認知症の発症リスクが増大します。そのうえ、高齢者は一人暮らしが長引くにつれ、認知症が進行しやすいという調査結果も報告されています。(参考:Living Alone During Old Age and the Risk of Dementia: Assessing the Cumulative Risk of Living Alone. 2023 Feb 19;78(2);293-301. Benjamin A Shaw, Tse-Chuan Yang, Seulki Kim.|PubMed)独居高齢者が認知症になった場合、生活の維持が困難になるばかりか、近隣住民とのトラブルが多発するおそれもいなめません。
寂しさや恐怖感
一人暮らしの高齢者は、社会的に孤立しやすくなります。心身の衰えから自ら積極的に人とかかわろうとする体力や意欲がなくなり、家に引きこもる方も少なくないためです。一人で過ごす時間が長くなると生活リズムが崩れがちなうえ、孤独への不安感や恐怖感に常に苛まれることから、精神状態が悪化していきます。性格による個人差があるとはいえ、老人性うつを発症するケースも多く、注意が必要です。
また、内閣府が発表した「令和4年版高齢社会白書」によると、令和3年中の特殊詐欺被害者の9割近くが65歳以上です。(参考:令和4年版高齢社会白書|内閣府)独居老人には防犯や注意喚起が行き渡りにくく、オレオレ詐欺や空き巣・強盗などをはじめとする犯罪に巻き込まれやすい傾向にあります。
孤独死
高齢者が一人で暮らしている場合、孤独死のリスクにも注意を払わなければなりません。高齢になると、経済的な困窮や外出の困難、認知症などから病気になっても必要な治療が受けられない場合があります。早期に対処できれば助かる見込みの高い病気やけがでも、一人で暮らしていると小さな異変に気づいてくれる人も少ないでしょう。死亡後に発見され、家族が最期を看取れないかもしれません。
また、孤独死に多い原因の一つが自殺です。厚生労働統計協会が掲載している論文によると、年齢が上がるにつれ、一人暮らしの自殺者数が増加していることが明らかになっています。(参考:論文記事:孤独感による自殺死亡と同居人の有無の関連 201506-03|一般財団法人 厚生労働統計協会)
孤独死は、残された家族の精神的ダメージが大きいだけではなく、事後の清掃や補償にかかる経済的負担も重くのしかかるでしょう。
高齢の親と離れて暮らしていると、どのような危険に見舞われる可能性があるのかを解説しました。独居高齢者は心身ともに大きな困難を抱えやすいため、何らかの対策を講じなければ安心して暮らすことはできません。
高齢の親を持つ子供として、同居が難しい場合でもせめて安全に暮らせるよう最大限配慮してあげたいものですよね。次の章では、別居中の親が安心して生活を送るために子供ができる配慮やサポート方法を紹介します。
離れて暮らす親の安全を守るためにすべきこと
独居高齢者の安全を守るためには、一人でも安心して暮らせる生活基盤を整えることが必要です。一人暮らしの高齢者のためにできる具体的なサポート方法には、以下3つの対策が挙げられます。
- 危険を減らす環境整備
- 生活資金の把握・確保
- 見守りサービスの導入
若い世代にとっては自ら簡単に行えることでも、高齢になるとスムーズにできなくなります。身の回りの危険を取り除くのはもちろん、経済面のサポートも必要です。上記3点のポイントやコツを説明しますので、高齢になった親が安心して暮らせるようにしてあげたい方はぜひ実践してみてください。
危険を減らす環境整備
高齢になると、身体機能の低下に備えた環境づくりが欠かせません。身の回りの整理整頓や、必要に応じてバリアフリー工事を施し、転倒や生活上の困難を減らしてあげましょう。自治体によっては、高齢者の環境整備やバリアフリー工事に対するアドバイスや、補助金の支給が実施されています。補助額や申請期間は実施する自治体によって異なるため、利用を検討している方はお住まいの役場の高齢者関係窓口にお尋ねください。
生活資金の把握・確保
高齢者は、認知機能や判断能力の低下から、生活資金や資産の管理が満足に行えない場合もめずらしくありません。経済的な安定は、安全な暮らしぶりに直結します。前項で説明したような物理的な環境整備にも費用が必要です。親本人の年金の受給状況や蓄えなどを把握したうえ、健康的に暮らしていけるだけの経済力があるかどうかを見極めましょう。親御さまの経済状況によっては同居が必要な場合もありますが、一緒に暮らせない事情があるなら融資や賃貸への引越しなども検討したほうがよいかもしれません。
見守りサービスの導入
一人暮らしの高齢者が安心して生活するためには、何らかの形で毎日の暮らしを見守る対策が必要です。どれほど環境や経済面を充実させたとしても、高齢者単独では対処できないことも多く、孤独感は免れません。同居や訪問による継続した安否確認が難しい場合は、外部の見守りサービスを導入すればお互い安心できるでしょう。
一人暮らしの親のために子供ができる支援について解説しました。生活環境や経済的なサポートを行うことで、一人暮らしの困難を軽減できます。とはいえ、環境整備だけでは独居における精神的な問題まではカバーが難しいため、外部の力も借りたほうがよいでしょう。
次の章では、高齢者の見守りの重要性を理解していただくため、サポートの概要やどのような種類があるのかを紹介します。
高齢の親の「見守り」
高齢者の安心・安全を守るためには、生活上の困難を把握し、適切な支援を行うことが不可欠です。子供や家族がサポートできればよいのですが、核家族が増えている現代においては、日常的にカバーできないことも少なくありません。そこで、おすすめしたいのが外部からのサービスに頼る見守り方法です。
見守りサービスを説明するにあたり、まずは高齢者の見守りの意義とどのようなところから提供されているのかを明確にしていきましょう。
見守りとは?
高齢者の「見守り」とは、生活上の困難や異変をすぐに察知できるよう、家庭内外で安全・安心を守るしくみを指します。近隣住民との挨拶や声かけをはじめとする地域交流や、機器やグッズを利用した緊急通報なども見守りの一環です。
現代は「無縁社会」や「孤立社会」とも称されているように、以前のような地域との濃密な近所付き合いがなくなり、交流の中で生まれる自然な見守りが難しい時代になりました。生活上や社会的にリスクを抱えやすい高齢者の安全を守るには、具体的な支援方策が不可欠です。
高齢者の見守りの重要性が増す中で、生活上のさまざまなサポートが提供されています。見守りサポートを利用すれば、どうしても近くで支えられない家族の代わりに、安全確保や緊急時の対応を頼むことが可能です。リーズナブルな見守りサービスや、自治体による初期費用の一部補助などもあることから、離れて暮らす親の暮らしに導入する方も増えてきています。
見守りの種類
見守りサービスは、主に以下の3つの種類があります。
- NPOや民間会社が提供する見守り
- 行政・自治体による見守り
- 介護保険制度
サポートしてもらえる内容や範囲、利用時にかかる費用はさまざまです。それぞれの特徴を把握し、離れて暮らす親御さまに最適なサービスを選びましょう。
NPOや民間企業が提供する見守り
超高齢化社会が叫ばれる昨今、独居老人を対象とする見守りサービスを提供するNPOや民間企業も増加しています。NPOや民間企業が提供する見守りサービスは多種多様ですが、大きく分類すると次の3種類です。
- 通信型の見守り
- 訪問型の見守り
- 設置型の見守り
通信型の見守りの代表例は、電話やメールのやり取りです。位置確認ができるアプリケーションをスマートフォンにダウンロードすることで利用できる見守りサービスもあり、本人の好みや利用方法、IT機器の操作スキルによって選択することが可能です。
訪問型の見守りとは、高齢者の自宅にスタッフが直接赴き、会話をとおして安否や状態を確認するサービスです。他人の訪問に抵抗がある方には、戸外に決められたサインを残しておくことで目視確認を行う場合もあります。
カメラや人感センサーを取り付け、離れて暮らす家族が高齢の親の生活や状態を確認できるしくみになっているのが設置型の見守りです。最近では、家具や家電にインターネット接続装置が内蔵された「loT」と呼ばれる見守り機器が注目を集めています。ICTやAI・ロボットなど、最新技術が用いられた見守りサービスも今後普及が広がる見込みです。
NPOや民間企業が提供する見守りサービスは、行政や自治体と比べると費用は高くなる傾向にあります。しかし、料金の高さに比例し、充実したサポートを受けられるのが大きなメリットです。また、個別のケースに合わせてピンポイントかつ柔軟に対応してもらえるため、一人暮らしの高齢者が抱えるさまざまなリスクや困り事を解消できるでしょう。
行政・自治体による見守り
行政や自治体では、地域ぐるみの見守りを重視する「地域包括ケアシステム」の構築が推進されています。地域包括ケアシステムとは、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供するための取り組みです。(参考:地域包括ケアシステム|厚生労働省)行政や自治体では、主に以下のような取り組みを主導しています。
- 高齢者見守り相談窓口の設置
- 地域福祉活動コーディネーター(コミュニティソーシャルワーカー)の創設
- 生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)による支援活動
- 軽度生活援助
- 見守り用のICT機器の貸与や購入補助
「高齢者見守り相談窓口」とは、問い合わせを受け付けることで高齢者の生活実態を把握し、関係機関につなげる事業です。社会福祉士や介護支援専門員などの専門資格を持つ相談員を配置し、電話や戸別訪問での安否確認や生活向上のアドバイスを実施しています。住民の要望を受けてふれあい豊かなまちづくりを担う地域福祉活動コーディネーター(コミュニティソーシャルワーカー)や、高齢者の生活基盤の整備や介護予防サービスの拡充を職務とする生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)を設置するのも見守り施策の一環です。
また、自治体では、家事や簡単な身の回りの作業の代行などを提供することで、高齢者が一人でも暮らしやすいようサポートしています。配食サービスやごみ収集の戸別訪問をNPOおよび民間企業との共同事業として提供している自治体も増えてきました。近年は、緊急通報装置の貸し出しや購入補助、ふるさと納税の返礼などにより、高齢者の安全な環境づくりに貢献する動きも活発化しています。
公的機関が関与している見守りの利用料は、格安または無料で提供されているケースが大半です。ただ、一人ひとりを注視し、各々の要望に対して細やかにサポートするのは行政・自治体単位では難しいかもしれません。人とのつながりを生み出し、助け合うことで、住み慣れた場所での自分らしい暮らしを保障する取り組みこそ、高齢化社会における行政・自治体の役割だといえます。
介護保険制度
介護保険制度とは、高齢者の自立支援を目的とする公的な取り組みのことです。平成9年に介護保険法が成立して以来、国を挙げて高齢者を支え合う社会全体のネットワーク形成が推進されてきました。
介護保険制度における主な支援内容は、下記3つです。
- 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
- 通所介護(デイサービス)
- 訪問介護(ホームヘルプ)
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、一人暮らしの継続が困難な状態で、在宅や同居しての介護も難しいと認められた高齢者が入所できる生活施設です。食事や入浴の介助をはじめとし、日常的に生活を世話してもらえます。在宅復帰を目指して機能訓練なども提供されますが、独居高齢者の終のすみかになることもめずらしくありません。
通所介護(デイサービス)とは、高齢者が日帰りで利用できる生活支援サービスです。日常生活のサポートのほか、スムーズな生活動作を促すトレーニングも提供されています。通所者同士の交流をとおして、子供と離れて暮らす高齢者の孤独感を和らげる効果も期待できるでしょう。自力での通所が難しい場合は、自宅から施設まで送迎してもらえるため、家族と離れて一人で暮らす高齢者でも安全に利用できます。
訪問介護(ホームヘルプ)とは、ホームヘルパーの有資格者が高齢者の自宅を訪れ、家事や買い物、通院の送迎などを提供するサービスです。受けられるサポート内容は日常の範囲内に限定されますが、人間関係が希薄になりがちな一人暮らしの高齢者の話し相手としても重宝されています。
介護保険制度を利用するためには、市区町村の介護に関する窓口に相談し、要介護認定や要支援認定を受けなければなりません。日常生活にどれくらいの支障が出るかによって受けられるサービス内容が異なりますが、いずれかの認定が受けられた場合は、リーズナブルな価格で利用できます。
高齢者の見守りの概要と、サービスの提供元を紹介しました。提供元によってサービス内容や費用はさまざまであり、親御さまの状況に合わせて組み合わせることで暮らしの見守り機能を強化できるでしょう。
各種見守りはすべての高齢者を対象としていますが、親御さまと離れて暮らす方にはとりわけ積極的に取り入れていただきたいサービスです。次の章では、見守りサービスが高齢で一人暮らしをする親に必要なワケを説明します。
離れて暮らす親子に見守りサービスが必要な5つの理由
親の生活に見守りサービスを取り入れると、以下のようなうれしい効果が得られるでしょう。
- 生活リズムの把握
- 生活の充実
- 事故やけがの防止
- 犯罪の抑止
- コミュニケーションが図れる
上記の5つのメリットは、実際に利用する親本人の生活の質が上がるのはもちろん、離れて暮らす子供にも安心感を与えてくれます。離れて暮らす親子にとっての見守りサービスの必要性をくわしくみていきましょう。
生活リズムの把握
見守りサービスによって毎日の生活の様子を定期的に知れるため、子供の心配を軽減できます。親と離れて暮らしていると、どのような暮らしぶりなのかを知る機会は少ないものです。見守りサービスを利用すれば、親の生活リズムをさりげなく伺うことができ、健康状態の変化や小さな異変の兆候にも気づきやすくなるでしょう。
生活の充実
毎日の生活の安全に配慮することで「いつも見守られている」という安心感が生まれ、親本人が自力でできる範囲が広がります。高齢になると、心身の機能低下から気分もふさぎがちです。見守りサービスを利用すると、子供があれこれ手を出さずとも日常生活における安全性を高められるため、自分で生活できる満足感や自信につながるでしょう。
事故やけがの防止
見守りサービスにより、身の回りの危険を減らし、転倒や誤嚥などの思わぬ事故を防ぎます。火災や事故、緊急事態発生時の対策としても効果的です。日常生活に寄り添った方法で見守れるため、親子双方にかかる負担を最小限に抑えられます。
犯罪の抑止
見守りサービスは、親が犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぎ、安心な暮らしを担保することが可能です。高齢になると、オレオレ詐欺や振り込め詐欺などの犯罪に巻き込まれる危険性が高まります。また、強引な訪問販売により高額な物品を購入させられるケースも後を絶たず、子供の知らぬ間に不要な出費がかさんでいるかもしれません。親の様子を定期的に伺っている人がいれば、犯罪の抑止力となり、被害に遭う可能性を減らせるでしょう。
コミュニケーションが図れる
見守りサービスを毎日の暮らしに取り入れることで、人と触れ合う機会が減りがちな高齢者でも定期的なコミュニケーションのきっかけが得られます。実家から離れて暮らしていると、日々の生活に追われ、親の様子が気になりつつもなかなか連絡が取れない方も多いでしょう。見守りサービスの利用でコミュニケーションの幅が広がり、離れて暮らす親との新しい家族の形を考えるきっかけにもなります。
別居する親子に見守りサービスが必要な理由を解説しました。見守りサービスは利用者本人である親だけではなく、離れて暮らす子供にとってもメリットがあります。親の安心・安全な生活を維持したいのであれば、見守りサービスを利用しない手はありません。
ただ、見守りサービスと一口にいっても、特徴や利用方法はさまざまです。どのようなタイプがあるのかを知らなければ、親御さまの生活に適したサービスを選ぶのは難しいでしょう。次の章では、離れて暮らす親の見守りに適したサービスを具体的に説明します。
離れて暮らす親の安否確認におすすめの見守りサービス
幅広い見守りサービスの中から、離れて暮らす親の様子を知るのに最適な7種類を紹介します。
- 通話やメールタイプの見守り
- アプリタイプの見守り
- カメラ・センサー型の見守り
- ITグッズを活用した見守り
- ロボットによる見守り
- 通報型の見守り
- 訪問型の見守り
それぞれのサービスの概要やおすすめポイントをみていきましょう。
通話やメールタイプの見守り
離れて暮らす親に日常的な人との会話を増やしてあげたいなら、通話やメールで定期連絡を取るタイプの見守りがおすすめです。高齢者本人が発信するタイプと、特定の日時に連絡が受けられるサービスの2種類があります。大掛かりな工事や高額機器の購入が必要ないため、低コストで抵抗感も少ない見守り方法です。親の毎日の暮らしに人との会話が生まれることに加え、親子の相談窓口を設置しているサービスもあるため高齢者の困り事に関する相談もしやすくなります。
アプリタイプの見守り
親がスマートフォンを日常的に使いこなしているのであれば、アプリをインストールするタイプの見守りはいかがでしょうか。位置情報の共有や動体通知、外出・帰宅の通知などの機能があるほか、メッセージのやり取りによる親子間コミュニケーションにも一役買ってくれます。
カメラ・センサー型の見守り
離れて暮らす親の暮らしをリアルタイムで見守りたいときは、カメラを設置して様子を目視確認するタイプの見守りがぴったりです。動きや温度で親の活動を自動感知し、様子を知らせてくれるセンサーなどもよいでしょう。周りに人がいなくても、異常事態発生時の早期発見につながるため、万が一の事態への備えになります。
ITグッズを活用した見守り
現代は、ビデオ通話など連絡手段となるさまざまなIT機器が普及しています。親の顔を見ながら話せるため、様子や調子がわかりやすいでしょう。また、電球・電池や家電などのloTタイプの見守りなら、生活に自然に溶け込むため、親は普段どおり暮らすだけでOKです。インターネット環境がなくても使えるものもありますので、状況に応じてチョイスしてください。
ロボットによる見守り
近年、ロボットタイプの見守りも普及が進められています。カメラ・センサーが搭載されており、暮らしぶりや親の様子を手軽にチェックすることが可能です。また、ペットとしての役割もあるため、親が孤独感を癒してあげたい場合にもおすすめの見守り手段だといえます。
通報型の見守り
緊急通報・自動発信により、警備員が駆けつけるタイプの見守りを導入していると、いざというときに助けを呼べるので便利です。親本人が日常的な見守りを必要としておらず、緊急事態の備えだけでよい場合に適しているでしょう。
訪問型の見守り
訪問型の見守りは、スタッフ定期訪問による安否確認が主なサービス内容です。宅配・配食サービスを利用した見守りもあり、健康の維持・増進にも役立ちます。定期的に人の目で直接様子が確認できるため、安否だけではなく防犯にもなるでしょう。
見守りサービスの類型を紹介しました。離れて暮らす親には、今の生活を大きく変えることなく暮らしの延長線上にある見守りサービスをおすすめします。見守りサービスをうまく取り入れることで、親御さまのよりよい生活につながるでしょう。
本章では離れて暮らす親におすすめのサービス類型をピックアップしましたが、7つもあると、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。親本人に寄り添う方法でなければ、見守りの効果が十分に発揮できないため、慎重に選ばなくてはなりません。そこで次の章では、親の見守りに適したサービスの選び方を説明します。
離れて暮らす高齢の親に適した見守りサービスを選ぶ基準
見守りサービスを選ぶ際は、次のポイントに着目すれば最適なタイプを見極めやすくなります。
- 目的
- ライフスタイル
- 費用感
- 使いやすさ
上記4つの選定基準の詳細を解説します。
目的
見守りサービスは、どのような目的で導入するかを念頭に置いて選ぶことが大切です。親の様子を子供自ら確認したいのか、自分に代わってチェックしてほしいのかによって、適した見守り手段が異なります。近居で会いに行きやすい距離感の場合と、めったに直接顔を見られないケースかによっても選ぶべき見守りサービスが変わるため、どのスタイルがよいとは一概にはいえません。
また、親本人は人との会話を求めているのに、生活の見張りがメインとなる見守りサービスでは満足感が得られませんよね。見守りに求める目的や効果で選定すれば、安心感や安全性を最大限に高められるでしょう。
ライフスタイル
親の現在の暮らしぶりを知り、できる限り寄り添うスタイルの見守りを選んであげてください。たとえば、見守りを希望する時間帯によって、選ぶべきサービスが異なります。24時間体制で安否確認が行えるサービスのほか、一定の時間やタイミングで見守れるものもあるため、ライフスタイルや要望に合わせて選択しましょう。
また、同居者の有無や外出の頻度のほか、近隣住民とのふれあいの頻度によっても選ぶべきサービス内容が変わります。ライフスタイルを大きく変えずに取り入れられる見守りサービスを選べば、抵抗感なく活用してもらえるでしょう。
費用感
見守りサービスは継続的に利用することで効果を発揮するため、どれくらいの料金がかかるかは重要なポイントです。たとえば、同様のサービスでも、行政か民間かによってくわしい内容や頻度が異なります。行政のサービスは低コストですが、選択肢の幅がさほど広くありません。民間企業が提供する見守りの場合、状況に応じて自由に選択できますが、サービスによってコストはさまざまであり、最新テクノロジーを用いていたり、きめ細やかに対応してもらえたりするプランは高額になる傾向にあります。
リーズナブルなサービスは続けやすいとはいえ、見守りの内容が充実しているとは限りません。親子双方の安心感を高めるためには、ただ安ければよいのではなく、費用に対するサービス内容のレベルを考慮したうえで費用感を検討してください。
使いやすさ
見守りサービスを選定する際、実際に操作する親本人の使いやすさも見落としてはならない選定ポイントです。機能性や利便性に優れていることはもちろん大切ですが、子供にとっては簡単な操作に思えても、高齢の親には難しい場合があります。
どれほど便利なサービスでも、親本人が使いにくさを感じるシステムだと活用してもらえません。操作を必要とするタイプを選ぶ場合は、いざというときの使いやすさを見極めてください。定刻に電話やメールが入るタイプや自動で見守ってくれるものであれば、操作が不要なため、必要に応じて検討することをおすすめします。見守りサービスを使いこなすためにはサポート体制の充実度も重要ですので、担当者の対応のよさにも注目して選びましょう。
見守りサービスを選ぶ際のポイントを解説しました。離れて暮らす親子が満足できる見守りを取り入れるためには、目的やライフスタイルに適していることに加え、コストパフォーマンスが高く操作が簡単なサービスを選ぶとよいでしょう。
ここまでの説明で、離れて暮らす親に見守りサービスを取り入れてあげたいと感じた方もいらっしゃると思います。見守りサービスは非常に便利なシステムですが、導入前にいくつかのチェックを怠ると後々「こんなはずでは……」と後悔してしまうかもしれません。次の章では、見守りサービスを取り入れる際、事前に確認しておいていただきたいポイントを説明します。
離れて暮らす親の見守りサービス導入前の注意点
見守りサービスを導入する際は、あらかじめ以下のポイントをチェックしたうえで計画を進めましょう。
- 利用環境を整える
- 親の意向を尊重する
- 専門家の意見を取り入れる
上記の3つに注意すべき理由を解説しますので、導入前にぜひチェックしてみてください。
利用環境を整える
見守りサービスは、スマートフォンやインターネット環境が必要なタイプがあります。ご実家にインターネット回線がない場合は開通工事が必要です。通信量の増加を見越し、必要に応じてwi-fi導入も検討したほうがよいかもしれません。
親の意向を尊重する
子供が考える以上に、見守りサービスが親の負担になることもあり得ます。どのような方法なら抵抗感なく使えそうか、本人の意向をふまえて導入を進めてください。メールやアプリタイプの見守りなど、手軽に取り入れられる見守りから少しずつ導入するのも一つの手です。
専門家の意見を取り入れる
最適な見守り方法がわからない方や、サービスに関する情報を知りたいときには、高齢者の見守りにくわしい専門家に相談してみましょう。状況に応じ、最適なサービスを提案してもらえるでしょう。
見守りサービスの導入前に気をつけたいポイントを紹介しました。事前に使用環境や本人の気持ちの確認を徹底し、専門家のアドバイスを受けることで、利用のハードルが下がり、スムーズに導入できるでしょう。
導入の際、専門的な視点からの助言を仰ぎたくても、誰が力になってくれるのかをご存知ない方も多いでしょう。次の章では、高齢者の見守りについて相談できる窓口を紹介します。
離れて暮らす親に関する相談先
離れて暮らす親に関する心配事については、下記の機関で相談を受け付けています。
- 地域包括支援センター
- 自治体の担当課
- 見守りサービスの窓口
各窓口の特徴と利用シーンを解説します。
地域包括支援センター
地域包括支援センターでは、高齢者をはじめとする地域住民の健康と福祉の増進を目的として、介護予防に関するケアマネジメントや総合相談事業などを実施しています。保健師や社会福祉士などの専門職によるアドバイスが受けられるほか、主任介護支援専門員も配置されているため、離れて暮らす親の心身の衰えや介護に関して相談したい場合に適した窓口です。
自治体の担当課
各自治体においては、高齢者や高齢の親を持つ方の相談窓口が設置されています。具体的な名称はさまざまですが、困り事に応じて専門窓口を複数設置している自治体も少なくありません。自治体に相談できる内容は介護保険制度や福祉サービスに関する内容がメインとなります。お住まいの自治体のホームページや総合案内に電話すれば、適切な窓口につないでもらえるでしょう。
見守りサービスの窓口
高齢者の安心・安全を保障する方法に関して重点的に尋ねたい場合は、見守りサービスの提供元が設置している相談窓口への問い合わせをおすすめします。高齢者の見守りのエキスパートが在籍しており、個別のケースに合わせて最適な見守り方法を提案してもらえるため非常に便利な相談窓口です。年中無休かつ無料で相談できるサービスもありますので、上手に活用し、離れて暮らす親に最適な見守り方法を見つける手がかりを掴みましょう。
離れて暮らす高齢の親に関する相談ができる窓口とその特徴を解説しました。包括的な高齢者の悩みを相談したいなら地域や自治体が運営する窓口にも問い合わせ可能です。しかし、公的なサービスだけでは柔軟な対応が難しい場合もあり、ちょっとした悩み事だと相談しにくく感じることもあるかもしれません。民間の見守りサービス窓口なら、それぞれのケースに応じ、どのような小さな困り事にも親身になって最善策を考えてもらえます。
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「GEE-BAAのみまもり」とは・・・
1日1回、ご希望の時間帯に電話かLINEで安否確認する「1DAYみまもりコール」による見守りを提供するサービスです。親と離れて暮らす方にとって、毎日の暮らしや健康状態の把握を定期的に行うのはなかなか難しいもの。急な病気や災害・犯罪などの緊急事態への対応も、遅れてしまうかもしれません。大切な親御さまのために、よりよい生活を保ってあげたいですよね。
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まとめ
親が高齢になると生活上にさまざまな困り事が生じがちですが、離れて暮らしている場合は状態把握やサポートが難しいものです。事前に対策しておかなければ、異変や緊急事態への対応が遅れ、取り返しのつかない事態になってから後悔する羽目になるかもしれません。
高齢者の安心・安全を守るためには、環境を整えて物理的な危険を減らし、適切な資金繰りを支援してあげることも大切です。しかし、子供にも生活があるため、きめ細やかな配慮が難しい場面も多いでしょう。
見守りサービスを生活に取り入れると、高齢者のみの暮らしで起こりがちなリスクの脅威を軽減できるため、離れて暮らす親子がお互いに安心して過ごせるようになります。子供とは別居で自宅での生活を望む場合でも、定期連絡や状態確認を代行してもらえれば、手軽に安全な生活基盤が整うでしょう。
ただし、離れた実家に見守りサービスを導入する場合は、事前準備が不可欠です。必要に応じて環境を見直し、親のライフスタイルや気持ちに配慮したうえで適切なサービスを選んでください。
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